今回は*Javascrptを活用し、これまで手間のかかっていたデータ入力を効率化する事例をご紹介いたします。Javascriptを取り入れることで、商品情報CSVを読み込み、テンプレートに沿って冊子ページのデザインを自動生成できるようになります。
*Javascrpt:Webページに動きをつけるためのプログラミング言語。ボタンに触れると形や色が変わる機能や、スライドショー、ポップアップウィンドウ、ログインなど、さまざまな機能の実装に用いられる。

◆提案の背景
印刷のほかに、ウェブや電子ブックなど、デジタルコンテンツの仕事もされている総合印刷会社から、以下のようなご相談がありました。

悩み事
- Adobe InDesign(印刷物やデジタル出版のレイアウト制作ソフト)でカタログ冊子を制作するときに、一つのデザインテンプレートからコピー & ペーストで単純作業することが多い
要望
- データを他媒体へ入れていく上での人の作業を軽減し、スピードアップをはかりたい
- レイアウトが変動するものでも活用できると嬉しい
◆Hi-STORYの提案
商品のCSVデータを展開し、Indesignに手作業で入力していた部分の半自動化を行う提案をいたしました。
・InDesignのデータ入力作業をJavascriptにより効率化
これまで手作業でテキストをIndesignに展開していた部分を、CSVデータとIndesignを、”Javascript ”というプログラミング言語を用いて同期することで半自動化が叶います。

・作業の流れ
(1)Indesginのテンプレートファイルを作成
ー指定した場所に、必要な項目を設定する(スクリプトラベルの設定)
(2)インポートするCSVデータを用意
(3)出力されたデータをJavascriptがIndesign上でプログラムを実行(スクリプトを実行)
(4)IndesignのテンプレートにCSV データがコピーされ、それらデータの内容を踏まえたものに変更される
(5)また、IndesignのデータのCSV 出力を行うことも可能
◆ツール導入の効果
・業務効率化
・作業ミスの防止
・デザイナーが、やりがいのある業務へ集中できる
Javascriptを取り入れることにより、これまで手入力でデータを展開していたものが半自動化されるため、業務効率化だけでなく、作業ミスの防止や、仕事の負担も軽減できるようになります。

◆おわりに
今回は印刷業界における 『Javascriptを活用し、カタログデータを編集ソフトに自動変換する』提案事例をお届けいたしました!
Hi-STORYでは、「日本をITを前進させる」というビジョンのもと「受託開発」や「外注開発支援」そして「内製化支援」などを行っています。ぜひお気軽にご相談ください!